巨大な愛が作らせた。タージ・マハルの歴史

歴史
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こんにちは。やっす(@yassu_blog)です。

この記事では世界遺産でもあるインドのタージマハルの歴史を解説していきます。

・タージマハルは愛する人を弔うはお墓でした、では誰のお墓なの?
・タージマハル観光を楽しむ、観光のポイント

の2点を中心にタージマハルの歴史を解説していきたいと思います。

タージ・マハルはどこにある?


タージマハルインドの首都デリーから南東に200キロほど離れた場所にある世界文化遺産です。
デリーからは電車やバスなどでアーグラーという街に行ってそこで宿泊するか、ツアーなどであれば、デリーから日帰りも可能です。
アーグラーには同じくムガル帝国時代の建造物で世界文化遺産に登録されているアーグラー城もあるので、こちらも合わせて訪れることをおすすめします。

タージマハルは大理石でできているのですが、最近では排気ガスの影響で汚れてきていると言われており、一般の車はタージマハルの近隣500m以内には入ることができません。
そのため、途中で降りて、そこから歩きやリキシャー(日本でいう人力車)に乗る必要があります。

タージ・マハルの歴史


建設

タージマハルはムガル帝国(1526-1858)の第5代皇帝シャー・ジャハーンによって建設されました。
1631年にシャー・ジャハーンの妃であるムムターズ・マハルが死去したことを悲しみ、生前望んでいた「後世に残る墓を建ててほしい」という願いをかなえるため、1632年にタージマハルの建設を開始しました。
建設には20年ほどの歳月と多大な資金がかかり、1653年に完成しました。

ムムターズ・マハルのムムがとれて今のタージ・マハルという名前になったと考えられています。

イスラム建築

タージ・マハルの外観で印象強いのは、たまねぎ型のようなドームではないでしょうか。
皆さんがこの形をした建物で見覚えが強いのは、ディズニー映画アラジンの王宮ではないかと思います。
でもアラジンは中東のイスラム教の話で、現在のインドは、ご存知の通りヒンドゥー教の国です。
違う宗教なのに?と思われるかもしれませんが、当時のムガル帝国は、ヒンドゥー教とイスラム教を共に取り入れた国でした。
そのため、タージ・マハルはイスラム教の建築様式を採用しています。
インド・イスラム建築ともいわれます。

イスラム建築の特徴として挙げられるのは、

ドーム
ミナレット
対称性

の3つです。

ドームは玉ねぎ型の屋根のことで、ミナレットとは建物の周囲に建つ塔のことです。
このミナレットは、イスラム教の礼拝の時間を知らせるアザーンが流されます。
そして最後の対称性については、タージ・マハルは大きな特徴でもあり、建物だけでなく、庭園までもが綺麗に左右対称となっています。

また大理石はインドのマクラナという場所から持ってきたと言われています。

シャー・ジャハーンの晩年

さて、このようにして、シャー・ジャハーンが作り上げたタージマハルですが、シャー・ジャハーンは晩年はタージマハルに行くことができなくなります。
これは後継者争いにより、子供たちが争いが起こり、元々長男を支持していたシャー・ジャハーンは最終的に勝利した三男のアウラングゼーブによってなくなるまで幽閉されてしまったためです。

アーグラー城

この時、幽閉されていたのが、アーグラーにあるもう一つの世界遺産である、アーグラー城です。
シャー・ジャハーンは亡くなった後、タージマハルにムムターズ・マハルと共に入れられることとなりますが、シャー・ジャハーンの棺はムムターズ・マハルの棺と大きさが異なり、対称性が重要とされているタージ・マハルの中で唯一左右対称ではなくなっています。
これは、三男のアウラングゼーブが父シャー・ジャハーンを憎んでいたからだと言われています。
実際、その後三男の時代にはタージ・マハルの建設に資金を使いすぎたせいで、国の経済が傾きかけたともいわれているため、その恨みなどもあったのでしょう。

ブラックタージマハル

タージ・マハルはヤムナー川の河岸に建てられています。そしてこのヤムナー川を
挟んだ対岸にも似たような形の庭園が造られています。
実はここにはブラックタージ・マハルを建設する計画だったという噂があります。
つまり、シャー・ジャハーンのための墓として黒大理石を使ったブラックタージ・マハルを作る計画があったということです。

更にこのブラックタージ・マハルを作ることで、シャー・ジャハーンはイスラーム建築の原則である、対称性をヤムナー川を挟んでタージ・マハルとブラックタージ・マハルで実現したかったのではないかと考えられていますが、結局実現はしませんでした。

現在は公園のようになっており、入場料がかかりますが、人が少ない中でタージマハルを見ることが可能なスポットですので、行ってみるのもよいのではないでしょうか。
特に夕方に行って夕日に染まるタージマハルを見るのが綺麗だと言われています。

満月

タージ・マハルに行く最もおすすめの日は、満月の日だと言われています。

理由としては

月光の中に浮かび上がるタージ・マハルが綺麗
満月を挟んだ5日間は特別に夜間に入館することが可能

という2つになります。

夜間の入館については、人数も限られているため、人の少ないタージ・マハルを堪能することが可能です。
是非、満月を狙ってタージ・マハルを訪れてみてはいかがでしょうか。

ただし、金曜日は満月であろうと休館なのでそこは気を付けてください。

まとめ

タージ・マハルの歴史について解説しました。

ムムターズ・マハルは、望み通り後世に残るお墓を建ててもらえて幸せなのではないでしょうか。
また、国を傾かせるほどの大金を使ってでも墓を作りたいというのは、それほどシー・ジャハーンの愛が大きかったかということを示しているのではないかなと思います。
是非タージ・マハルへ行かれるときは、シャー・ジャハーンの愛の大きさを感じてみてください。

巨大な愛が作らせた。タージ・マハルの歴史

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