金閣寺は放火され全焼していた!金閣寺に行く前に知っておきたい歴史

歴史
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こんにちは。やっす(@yassu_blog)です。
皆さんもよくご存知の金閣寺。
では金閣寺はなぜ金色なのか知っていますか?
また実は金閣寺は放火により一度全焼していたって知っていましたか?

この記事ではそのような「意外と知らない金閣寺の歴史」を解説しています。

金閣寺とは?

はじめに、金閣寺金閣寺と言っていますが、正式名称は鹿苑寺(ろくおんじ)となります。実際に行った方はわかるかと思いますが、金閣寺はあの金色の建物のほかに、広大な庭やいくつかの建物が含まれています。
そのすべての総称が鹿苑寺で、金色の建物が金閣になります。
創設者は室町幕府の第3代将軍の足利義満です。
金閣寺は京都市の北西に位置していますが、この土地の辺りは元々西園寺家が領有していた土地でした。
しかし西園寺家が没落した後は放棄され、荒廃していました。
その土地を譲り受けた足利義満が1397年に全面金箔張りの荘厳な金閣寺を建設しました。
先ほど述べた通り、金色の建物が金閣なのですが、この金閣は舎利殿と呼ばれています。
舎利殿とは釈迦の遺骨である仏舎利を安置する建物です。

金閣寺が金色である理由

ではこの舎利殿が金色であるという理由は何なのでしょう。
実は金閣寺が金色な理由ははっきりしていませんがいくつかの説があります。ここでは有名な説を2つお伝えします。

1.金閣は釈迦の骨を納める仏舎利塔だから金色
2.武家が朝廷にいる公家や貴族よりも偉いということを朝廷に見せるため

まず1つ目は金閣は釈迦の骨を納める仏舎利塔だから金色だという説です。
仏教の経典には釈迦の骨は金の器に収められたと記されています。
先ほども説明した通り、金閣は釈迦の骨を納める仏舎利塔なので、釈迦の骨が納められた金の容器に見立てて金閣にも金箔をはっているという説です。

また、2つ目として足利義光ら武家が朝廷にいる公家や貴族よりも偉いということを朝廷に見せるためという理由も考えられています。
詳しく理解するには、金閣寺の特徴的な構造を知る必要があります。
まず金閣は3階構造になっていて、それぞれ作りが異なります。1Fは寝殿造りという貴族の邸宅様式、2Fが書院造という武家の住宅様式つまり足利義満ら将軍の住む住宅の様式です。そして3Fが禅宗様式でこれは中国風の様式となっています。そして金箔が張られているのは2,3階のみです。
つまり義満は貴族ら朝廷よりも自分たちの方が力があるということを示したく、貴族様式を最下層の1Fとしてそこには金箔をはらず、2F3Fにのみ金箔をはったのではないかといわれています。

幾度も危機に見舞われる

こうして建てられた金閣寺ですが、その歴史の中で何度も危機に瀕しています。
まず1467年の応仁の乱では、日本中が争いに巻き込まれましたが、京都では20万人以上の兵が争ったといわれており、この際に鹿苑寺も大部分が消失しました。
しかし、舎利殿である金閣は被害を免れます。
その後明治の時代に入ると明治政府により廃仏毀釈が進められます。
廃仏毀釈とは、神道を国教化するため、仏教を廃止しようとし、お寺の廃止や仏像の破壊をする行為のことです。
金閣寺も当然お寺であるため、その影響を受けますが、住職たちが懸命に守り抜きました。
しかしこのころの金閣寺はかなり荒廃しており、今のような金箔張りではなくなっていたと言われています。

放火そして焼失

そして戦後の1950年金閣寺に最大の危機が訪れます。
金閣寺はそこの修行僧によって放火され、中にしまわれていた足利義満の木像など複数の文化財もろとも焼失しました。
修行僧が放火した理由は、「辛い修行でつつましい生活を送っているにもかかわらず、金閣という美しい場所へ来る人々に対して嫌気がさして放火した」ためと言われています。

この内容は三島由紀夫の「金閣寺」などいくつかの小説にもされています。

焼失から5年後の1955年に金閣寺は当時に近い形で再建され、現在のように全面金箔張りがよみがえりました。

世界遺産登録

そして1994年に「古都京都の文化財」として日本で5件目の世界遺産に登録されます。
「古都京都の文化財」は金閣寺のほか、清水寺や下鴨神社、二条城など17の建造物などで構成されています。
このようにして、現在では金閣寺は日本でも有数の観光地となり、年間500万人以上が訪れているそうです。

まとめ

金閣寺はその修行僧の放火によって焼失するなど壮絶な歴史を歩んできました。
是非次回訪れる際にはその歴史に、そして金閣寺を金箔張りにした義満の思いに考えを巡らせてみて下さい。

参考記事 なぜ清水寺は崖に建っている?知っておきたい清水寺の歴史

実は放火され、全焼していた!?行く前に知っておきたい金閣寺の歴史

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